Methali スワヒリの知恵

Karibuni!

スワヒリ語を勉強していて一番おもしろいのはMethali諺(ことわざ)です。
文化の違い、価値観の差に驚いたり、あまりにも似通った感覚や反応に驚かされたり。ani-hatena02
 
そんなスワヒリ語の諺をご紹介しつつ、意味もなにもない独り言を綴っていきます。


カンガに書かれている言葉を、すべて諺だと思っている方が大勢いらっしゃいます。

カンガの言葉の多くは「キャッチ・コピー」です。
それでも、言い得て妙なので、諺と思ってしまうのでしょうね。

カンガの言葉は  スワヒリ語教室 でご紹介しています。
興味のある方は覗いてみて下さい。

ここでは、諺、その他の言い伝えなど、含蓄のある「ことば」をご紹介し、私の「含蓄」とはほど遠い無学無教養かつ無節操な感想を綴っていきます。

値千金、いや万金の名句たちを嘆かせないよう注意しながら。。。

 

 

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諺(ことわざ)

Mtaka yote hukosa yote

mtaka yote

Mtaka yote hukosa yote

すべてを望むものはすべてを失う

高望み、欲深いことは戒められるものです。

政務調査費のネコババなんて、最たるものですよ。せっかく当選したのに、職を失うことになる。

でも「せっかく」というのは有権者の方かな。せっかく投票したのに…と。

とは言っても、まだのうのうとしている議員は他にもいっぱいいるんですよね。

だいたい器じゃない人が、地位の高望みと、役得でボロ儲けしようという欲深さとで立候補しているというのが多いんだよね。
有権者はそれを見抜かなければいけないのだ。

いや、やっぱり有権者云々より、欲深さで立候補する人を戒める方が先だ!

 

 

 

2014年9月3日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra

Msasi haogopi miiba

Msasi haogopi

Msasi haogopi miiba

狩人は棘を恐れない

何事をするにも、困難や危険はつきもの。
恐れていては何もできな。

でも人間は怯んでしまうんですよねぇ。
或いは、危険を口実に、試しもせずに止めてしまう。

私もどちらかというと口実にして逃走! ヽ(・・;)ヘ。。=3 =3

夫が新しい仕事を始めるかどうか迷っていたときに、この言葉を出したら喜んでいましたが、でも、危険を避ける能力も必要だし。。。

こういうのって、結局は結果次第ですね。

上手くいけば「危険に立ち向かう勇者」だけれど、失敗すれば,ただの向こう見ず 

 

2014年7月26日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra

Wapiganapo tembo…

Wapiganapo tembo

Wapiganapo tembo wawili ziumiazo ni nyasi.

二頭のゾウが争えば、傷つくのは草。

ゾウが争えば、踏みつけられ痛められるのは草です。

二人の人が、二人の権力者が争えば、傷つけられるのはその人達の下にいる人々です。

これが民族間、国家間の争いとなれば、大勢の人達が犠牲になります。

私は自分が生まれる前の歌が好きなのですが、戦争中の歌を聴いていると、軍歌とされるものの中にも、兵士として召される一般の男子、その妻や子の嘆きや悲しみが聞き取れます。

争いはなんの利ももたらさないとは、みんな分かっているはずなのに、何故戦が終わることがないのでしょうね。

このことわざと同じような意味を持つことわざは、たぶんどこの国にもあるのでしょうに。

 

 

 

2014年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nyamburra

Mwenye shoka hakosi kuni

Mwenye shoka

Mwenye shoka hakosi kuni

斧を持った人は薪に事欠かない

斧を持っている人は何時でも望むときに斧で薪を切り出すことがでる。

何かをしたいとき、それをする力/能力を持っている人は、それを成し遂げることができる。

確かにそうなんだけれど、悲しからずや凡人。。。
ささやかな力や能力を使いこなせず、また使おうと努力することもなく、ただ手に入れられない不運を嘆くのみ。

あれ? これって私のことか

 

2014年6月20日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra

Mchuma juani hulia uvulini (kivulini)

Mchuma juani

Mchuma juani hulia uvulini(kivulini)

炎天下に収穫する人は日陰で食べる

厳しい条件下で仕事をしてこそ、あとの喜び、利益がついてくる。
何事も努力をしてこそ花も咲けば実もなる。

厳しさを耐えるように教えることわざが多いですが、結局耐えるしか方法がないからそう教えるのであって、もし逃れる術があれば、それを教えますよね。

絶望と違って諦めは、事柄は変わりなく続いていくんですよね。
ただ、その先に少しの灯りを見せると、あきらめながらも「もしかして」というかすかな希望が湧いてくる。
それが絶望との大きな差。

炎天下で、畑仕事をしようにも、あまりにも乾ききった大地で耕すことすらできなかったら絶望に限りなく近づき、このことわざも役に立たなくなる。
例えば、ケニャのイシオロ近くの大地を見ていると、ふとそんな思いが。。。

 

2014年6月9日 | カテゴリー : M 始まり | 投稿者 : nyamburra
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